カラスの女房


             堀内 孝雄


お酒を呑めば 忘れ草
いいことばっかり あんたは言って
カラスみたいに どこかへ帰る
それでも心底 惚れているから

一生このまま 待つだけの
電信柱でいいからさ
今度生まれりゃ あんたと暮らす
カラスの女房に なるからね




お酒に酔えば 膝まくら
寝たふりしている あんたが好きよ
カラスみたいに 飛んでかないで
七つの子どもが 恋しくたって

この世のどこかへ 逃げたって
夕焼け小焼けは ついてくる
今度生まれりゃ あんたと暮らす
カラスの女房に なるからね



一生このまま 待つだけの
電信柱でいいからさ
今度生まれりゃ あんたと暮らす
カラスの女房に なるからね

カラスの女房に なるからね